初めて働く夜の店は雰囲気重視で選んで

私がキャバクラで働き始めたのは、21歳でした。
高校を卒業してから就職が決まらず、実家で暮らしながら居酒屋のアルバイトをしていたのですが、いつまでもそのままではいけないと思い、一人暮らしをしようと思ったのがきっかけです。

アルバイトだけでは一人暮らしの初期費用を貯めることができなかったので、インターネットで条件の良い仕事を探していたところ、遠方から働きに来るキャスト向けに給料を前貸ししてくれるキャバクラを見つけて、面接を受けました。

夜の店ということで多少の不安はあったのですが、遠方とはいえ実家のある県内でしたし、同じ飲屋街で友達が働いていたので挑戦してみようと思ったのです。

引越も終わり、初出勤をすることになったのですが、美容室も経営している会社でしたので、ヘアセットはそちらの美容室で行っていただけるということでした。
軽いメイクをして、美容室でヘアセットをしていただいてから、先輩のキャストさんについてもらって接客の方法や店での決まりなどを教えてもらいました。

先輩のキャストさんは私よりひとつ年下でしたが、とてもしっかりした子で優しく教えていただけました。
ドレスはこういうのが似合うと思うよ!とか、もうちょっとメイクは濃くしたほうがいいかも、ということも教えてもらって、最初のお客さんは私と一緒につけるように店長に言っておくから、とまで言ってくれました。

お店にはたくさんのドレスがあり、私はまだドレスを持っていなかったのでお店のドレスを借りました。背中が大きくあいたドレスだったので抵抗がありましたが、ほかのキャストさんも同じようなドレスを着ていたので、あまり肌を隠すのもかえって目立つかな、と思い頑張りました。

初日は先輩のキャストさんと一緒に何組かのお客さんに付いたのですが、緊張してあまり話せないでいると「この子、今日が始めてなんだよ?、優しくしてあげてね!」と言ってくれて、お客さんは新人だということにとても喜んでくれて、お祝いにとシャンパンを入れてくれ、場内指名もしてくれました。

そのお客さんは1ヶ月後にも来店してくれて、そのときも指名してくれました。
先輩キャストさんを指名してくれているお客さんのお友達だったので、先輩キャストさんも喜んでくれていました。

お友達同士でお気に入りの女の子が同じ店にいると、来店頻度も増えるそうで、私が働いていた店はキャスト同士で指名を奪い合うというよりも、協力しあってお客さんに喜んでもらうような暖かいお店だったのでとても働きやすかったです。

仕事に慣れてからは、自分がしてもらったように、後輩のキャストにも優しく指導するように心がけていました。
今はほかの店に移っていますが、とても良い経験になったと思っています。
初めて働くのがもっと厳しい雰囲気の店だったら、すぐに辞めてしまっていたような気がします。