歌舞伎町での順番待ち・・・

学生時代に歌舞伎町のキャバクラでアルバイトをしていた時のお話です。そのお店には、専属のヘアメイクさん(大抵が美容学校に通う美容師の卵ちゃん←これもアルバイト)が在籍していて、出勤した嬢から、次々と流れ作業の様に髪の毛をセットしてもらいます。ロッカールームには大きな鏡がついていて、カーラーやら、コテやらの熱で熱い上に、スプレーや香水の匂いでむせ返りそうな熱帯雨林のダンスホールの様な環境で、髪の毛の順番をひたすら待っているのです。

ただし・・・売れっ子の嬢もしくは、同伴してきた嬢が来ると、ヘアメイクの順番はどんどん後の方に繰り下げに・・・
私の方が早く出勤してたのに~なんて、ぼけきは全く通用しません。売れっ子達がたばこをぷかぷかしながら、携帯片手に、頭を巻き巻きしてもらっているのを、売れないバイト嬢達はぼんやり眺めて、ロッカーにもたれ、スマホをいじったり、おしゃべりしています。
でも、うっかり黒服さんがロッカールームをトントンして「●●ちゃん、ご指名のお客様です!」なんて言ってくれようものなら、一気に順番がくり上がって、にらみを利かせているベテラン嬢を追い越して、先に頭を大きく膨らませてもらったり、くるくるにしてもらえるのです。せっかく早めに出勤してたのに、長い間、順番待ちしていて、ようやくヘアメイクも終わり、ペなぺなの季節感のない衣装を身にまとい、お店に出ていくと、嫌なお客の指名だったとしても、ちょっとだけそのお客のことが好きになれ、優しくできたりもします。ただし、少し話すと、「やっぱりこいつやな奴だった~」とげんなりしてたりして、、、これこそ喉元すぎれば・・・

だけど、ヘアメイクのいるキャバクラ店には、開店すぐに行ったほうが女の子達は確実に優しくしてくれます。だって、そもそも順番待ちすぎて、喉も乾いてるしね。とりあえず、好きなもの飲ませてくれれば、あと10分位は優しくできそうな気もします。